Laboratory
研究室紹介

情報システム研究室
研究テーマ:最適化問題 震災時の情報システム 防災ゲーム 教育システム
システム研究として,震災時の情報システムや教育システムの構築,防災教育などの教育用ゲームの開発をしています.また,差分進化(人工知能のひとつ)を使った関数最適化もしています.
卒業研究では,障害学生と障害学生を支援する学生がWeb上でコミュニケーションを取るためのシステム,教育システムなどシステム構築や手法の提案を行っています.防災にも力を入れており,災害時に情報を収集したり伝達したりするシステム構築,災害イマジネーションを向上させるためのWeb上で行うゲームなどの作成を行なっています.
<2021年度の卒業研究テーマ>
・介護プランニングのAI支援に関する研究
介護プランニングは人手で行われており,1件にかけられる時間の制約や経験などの問題から十分なプランニングが行われていないケースがある.本研究では介護プランニングをAIで支援することを目的に,その第一段階としてプランニングに必要なアセスメントのデジタル化方法を提案するものである.
・超小型コンピュータRaspberry Pi を用いたIoT機器の製作と評価
ビニールハウスの温度や湿度を測定し,インターネットを通じて生産者に知らせるなど,ものをインターネットに繋げるIoTによって生活が豊かになりつつある.本研究では超小型コンピュータRaspberry PiでIoT機器を製作し,市販品と比較することでRaspberry PiのIoT利用の利便性などを評価するものである.
・防災教育のためのWebゲームの開発
世界各地で大きな災害が頻発している.一方で避難情報が出ていても避難しない,避難に必要な物資の準備をしていない,耐震診断や家具の固定などをしないなど住民の意識が十分でないことも指摘されている.本研究では個人が災害時の行動を想定できるように,災害想像力を向上させるためのゲームの開発を目的としている.開発するゲームは,気軽にプレイできるようWeb上のシステムとして構築する.
・マインクラフトを用いた大学紹介ワールドの製作
企業の業務だけでなく,教育や広告などもDX化(デジタルトランスフォーメーション 高度なICT化と考えてください)されつつある.本研究では,観光地,地域,大学の紹介のDX化にマインクラフトの可能性を考察することを目的としている.当初,岐阜県高山市を対象としていたが,COVID-19感染拡大により,ヒアリングなどの現地調査が困難となったため,日本福祉大学のワールドを作成し,わかりやすさや興味の惹きつけ方などを考察する.
実際に作成したワールドのリンク先は以下の通り.マインクラフトのアカウントを持っている人は試してください.
http://syslab.n-fukushi.ac.jp/daigakushoukai.zip
・バスケットボールの動作解析装置の作成
野球やゴルフなどでボールの動作解析が行われている.大リーガーのダルビッシュ投手は解析装置を使って,新しい球種やより良い投げ方を模索し,それを動画で配信している.バスケットボールでも特殊な機器を埋め込んだボールが開発されているが,ボールの大きさを選ぶことができず,小学生などシュートやパスの基本を練習する小学生,中学生や女子選手は利用できない.本研究では汎用型の動作解析を行うことができる,基本となる機動解析装置の作成を目指している.
<2020年度の卒業研究テーマ>
・LINEスタンプの帰属意識向上の効果に関わる研究
(2020年度卒研発表会 優秀賞受賞)
サークルで使用したいスタンプについて調査し,独自のLINEスタンプを作成しました.その上で,サークル独自のスタンプを使用することによる仲間意識(帰属意識)を向上させる効果を調べました.
・布土学区における災害想像力を高めるためのカードゲーム構築
(2020年度卒研発表会 優秀賞受賞)
災害時に適切な行動をするためには災害時をリアルに想像する力が必要です.避難時の行動に焦点を当て,避難訓練やその後の話し合いを提案し,意識調査をもとに,災害想像力を向上させるためのカードゲームを作成しました.
・高等学校でのプログラミング教育方法の提案
2022年度に高等学校でプログラミング教育が必須化されます.教育がスムーズに始められるよう,導入教育と外部装置接続プログラムに焦点を当てて教材を作成しました.